私が中小企業診断士の資格を取得し、企業診断士ではなく独立診断士として歩むことになったきっかけとその経緯についてお話しします。
診断士試験に合格したものの、これから先どのように進んでいけばいいのか、を考える上で一助になれば幸いです。
診断士資格取得後の独立判断
私は、今から3年前の3月に診断士資格を取得し、その年の5月に診断士登録を行いました。
その時点で59歳10ヶ月だったので、まさに定年間近であったことから、それまで勤めていた会社を定年前退職し、独立開業に向けて進むことにしたのです。
こう言いますと威勢の良い決断と思われるでしょうが、実は私には独立開業に大きな資格として税理士資格も持っていましたので、そちらの要件で独立を判断した、というのが正直なところです。
しかしながら、それまで勤めていた会社の慰留を断って定年前退職したわけですので、その理由は診断士としての活動するためと、当時の上司に申し出たのでした。
税理士資格といっても、税務行政から身を引いてその会社に転職したのが9年前だったので、税理士としてより診断士として独立するのだ、という思いが強かったことが、独立を後押ししたキッカケになったのです。
診断士として活動を始める

診断士としてその活動拠点を横浜にしたため、診断士登録と同時に神奈川県の診断協会に入会しました。
初めて診断協会の顔合わせでは、自分と同じ診断士になりたての仲間との出会いが新鮮で、自分も新たな世界に身を投じたんだという思いで胸が熱くなりました。
しかしながら、単に診断士活動といっても、相手となる顧客がいなければ収入に結びつきません。
そのための営業活動は必要ではありましたが、まずは自分の核となるサービスを磨いていこうと考えました。
どのようなサービスを核とするのか、自分のこれまでの経験やスキル、ノウハウなどを見返ると、やはり税務の職場にいたことが大きな鍵となりました。
それは、企業収支に関わること、つまり企業収支を改善することがまず思い至ったことであり、それは経営改善計画策定、という分野に進んでいこう、考えたわけです。
経営改善計画策定のスキルを身につける

経営改善計画策定のための勉強を始めたきっかけは、私が登録養成課程においてお世話になった先生からセミナーの案内が来たことでした。
もともと登録養成過程で経営改善の分野に興味があったため、その先生からの講義に特に身を入れて勉強したことが背景にありました。
セミナーといっても机上での6回の講座でしたので、そこで企業に対し直接実践するわけではありません。
事例問題を与えられ、エクセルを使いながらその問題に沿って改善計画を作成することがその中心的作業になるわけで、単なる机上作業ではありますが、その作業そのものより、講義の中での先生からのリアルな実話が大変ためになりました。
会社の金をこっそり使いこんだ幹部を一部始終防災カメラが捉えて、その奇行を面白おかしく説明する話や、銀行から融資返済を猶予するために芝居で泣き込んで無理くり猶予を引き出した話など、まさに事実は小説より奇なりといった趣のものでした。
しかしながら、あくまでも机上での作業にすぎず、実際の仕事に結びつけるためには、それなりの営業活動が必要と思い、別の門を叩くことにしました。
診断士ならではの営業活動

どのように営業活動すればいいかを、書籍やネット動画で見ているうちに、注目すべき講座として2つ行き当たりました。
実践なのに、また講座か、というわけですが、電話や訪問などの飛び込み営業はなかなかできず、このような講座で仲間を増やしていくことが営業活動の切り口だと考え、その講座を受けることにしたのです。
その講座とは、ひとつは「キャッシュフローコーチ養成塾」、もうひとつは「志師塾」というもので、私にとって前者はどちらかというと税理士向け、後者は診断士向けと位置付けました。
前者の「キャッシュフローコーチ養成塾」は、いわゆる資金繰りであるキャッシュフローを重視し、企業経営者にキャッシュフローをいかに残していくかをコーチングしながら経営者の理想に向けて伴走する役割を身につける講座です。
一方、後者はマーケティングのノウハウを活用しながら、自分探しをしていく中で理想のマーケティング活動を行うためのスキルを身につけ実践していく講座です。
いずれも営業するためのノウハウを身につける点では共通していますが、ではどのようにアプローチするのか、という実践をしなければ意味がありません。
そのための機会を得るために、次なる行動を進めていきました。

中小企業家同友会への加入
中小企業家同友会の存在を知ったのは、当時マーケティング活動をするため、自分自身に対してコンサルしてもらう方との接触があり、その方から同友会への加入を促されたことでした。
中小企業家同友会は全国各地に県単位で支部があり、私は地元神奈川県の同友会に加入しました。
活動内容は、毎月行われる例会と称する会合にリアルとオンライン同時で参加し、その中で1件の事業活動をその経営者が発表し、それに関するグループ討議を通じて経営ノウハウなどを学ぶ、というものが基本となります。
そのような会合の場が県内6支部単位で行われ、それに自由に参加することで、さまざまな経営を学ぶ機会を得られるものです。
その例会以外に、政策委員会や経営労働委員会などのさまざまな委員会、全県統一での会合である経営カンファレンス、特別の講演会もあり、かなり盛りだくさんな活動内容です。
そのような場は、当然経営者同志の集まりであることから、会のメンバーに対する営業活動の機会に結びつくこともあります。

まとめ
このような流れで、独立後のステップを歩んでまいりました。
これらのステップにおける活動は、かならずしも診断士としての活動に限ったわけではありませんが、そこで得た経験やノウハウは、次のステップに必ず生きてくると自負しております。
このような活動が、診断士試験を乗り越えて、この先どのように歩むべきかの一つの例として、何らかの学びを得ることができたら喜びに耐えません。
ぜひこの記事が、輝ける未来を掴むための一助になってほしいと願っております。

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