【診断士の活動】テクニカルショウ ヨコハマのイベントに参加して

資格取得体験談

中小企業診断士の活動の中で、診断士の存在をPRする機会として、その地域で行われる大規模な展示会などに参加し、診断士の活動を知ってもらうことがあります。
この記事では、私が以前相談員として参加した「テクニカルショウ ヨコハマ2023」の活動についてお伝えいたします。

テクニカルショウ ヨコハマって何だ

テクニカルショウ ヨコハマとは、神奈川県下最大級の工業技術・製品に関する総合見本市のことです。
横浜を舞台に過去43回(2023年現在)の開催の歴史があり、地域に根ざした見本市として評価されており、近年では県外からの出展も増えてきているものです。
当時、私は神奈川県中小企業診断協会の会員であり、そこでの診断士活動の一環として、協会主催のイベントに参加を求められておりました。
特に経験の浅い診断士は、このようなイベントを通じて相談員として何を発信すべきかを知り体験する絶好の機会になることから、積極的に参加することが有意義なことなのです。
協会がこのようなイベントに参加する目的として、県下で活動する診断士がその地域のプレゼンスを向上させたり、中小企業の経営力向上に貢献したり、診断士たる会員のスキル向上や人脈作りの場を提供することなのです。

神奈川県中小企業診断協会資料より掲載

相談員とはどんなことをするのか

診断士はこのような場では「相談員」として参加します。
具体的な活動内容は、無料経営相談、セミナー講師、広報なのですが、特にセミナー講師としての役割が大きな意味を持ちます。
無料経営相談は経営に関するさまざまな相談に無料で応じるわけですが、一口に経営といっても幅広く、特に診断士になりたての相談員としては対応能力が不足ぎみです。
また、広報は会場ではチラシ配りが主であり、ごく表面的なPRしかできないので、相談員としての活動には乏しい内容になってしまいますし、会場以外ではSNSを活用しますが、短い文章ではなかなか具体的な活動内容が伝わりません。
それに対し、セミナー講師であれば、経営に関する自分の得意分野やそれまでの経営などに関する知識・経験を直接活かすことができ、イベントに参加する方々にも十分なPRができるので、強いて言えば経営相談や広報も兼ねて行うことができます。
セミナーの方法は、その場で時間単位で自分の得意分野などを20分単位で行うミニセミナーのほか、YouTubeを使った10分程度のオンラインセミナーも行います。
私は当時、事業再生を勉強していたので、それに関するミニセミナー、オンラインセミナーを行ったり、多少知識のあったプログラミングのPythonを使うことの効用を紹介するオンラインセミナーも行いました。

神奈川県中小企業診断協会資料より掲載

リアル会場での活動

テクニカルショウヨコハマが行われた会場は、横浜みなとみらい地区にある「パシフィコ横浜」の展示ホールで、2月初旬の寒い時期に3日間開催されました。
ブースは横幅20メートルくらい、奥行3メートルくらいの縦長で、それを受付・チラシ置きのエリア、無料相談のエリア、セミナー開催のエリアの3つのエリアに分けていました。
ブース自体は会場の奥まった位置、つまり一番はじに位置しているため、なかなかお客さんが来ないんじゃないかと思っていましたが、会もたけなわになってくると様々な方々が往来して活況を呈してきました。
このイベントは製造業などの会社が主な出展元ですが、診断協会の直近ブースでは県や市の公共団体、弁護士会や弁理士会などの士会などの参加もあり、いわゆる「ビジネス支援エリア」の中に位置していることになります。
ミニセミナーは会員各自が行う時間帯があらかじめ決められ、私は開催期間の3日のうち、初日午後と3日目午後に1回ずつ行いました。
また、ミニセミナー以外の時間帯は、無料経営相談や広報パンフレットの配布を時間指定で割当てられて行いました。

神奈川県中小企業診断協会資料より掲載

ミニセミナーをどのように行ったか

ミニセミナーは、実際に現場で20分程度の診断士として相応しい内容のものを行います。
具体的には、販路拡大、補助金・資金調達、SDGs、デジタル化、事業承継、人材活用などで、それぞれ得意分野を自由に選んで行います。
そのためには、さまざまな準備が必要で、特に重要なのが「プレゼン練習」になります。
やはり人前でわかりやすく、印象的に話す技術は必要であり、セミナーを行う目的そのものと言ってもいいくらいです。
単に知識や経験を豊富に持ち合わせていても、それを適切にアウトプットできなければ、正直な話、診断士としての価値がないくらいに考えるべきものでしょう。
そのため、プレゼン練習は時間を計りながら何度も行い、当日は「カンペ無し」でスラスラと説明できることが望まれるのです。
私も何度か練習を重ね、時には他の診断士仲間の前でデモンストレーションすることをしていくうちに、だんだんとサマになってきました。
よく、セミナーでは聞き手の顔を見ながら話す、といいますが、場馴れしてくればそれなりにできるようになりました。

神奈川県中小企業診断協会資料より掲載

参加したことにより得たもの

このようなイベントに参加してことは、特に具体的な診断士活動がこれからとなる身としては、大変得るものが多かったように思います。
診断士は基本的に個人活動のため、診断士てしてどのように活動していいかわからないことが多く、診断士が具体的にどのようなことをする職業かを身近に知ることができることは、どのように活動すべきかを体感する上で極めて有意義なことです。
今後の自分の活動に大いに役立つばかりか、刺激にもなると実感しました。
この経験を経てさらに前に進めるためにも、今後も積極的に活動に参加していきたいと思いました。
今回お伝えした内容は、診断士活動のほんの一部に過ぎませんが、その一端でも伝われば本望です。

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